最近、当山の華水供祈祷をお申し込みになる方が増えたようです。どうやらインターネット等で華水供を勧める情報があるようです。
この華水供とは、本来聖天様のご供養法の一つです。当山ではこの華水供祈祷をおよそ一年に渡り一千座の修行することで、初めて浴油祈祷を師僧より授かることが出来ます。つまり浴油祈祷の資格を得るための前段階の修行で、簡単に言えば浴油作法のない浴油祈祷の略作法だと思っていただければよいでしょう。
現在、寺務所では、一週間に満たないご祈祷を、本来の意味とは違いますが便宜上「華水供」と呼んでいます。例えば二泊三日の旅行や、一日限りのイベントなどはこの華水供をお勧めしております。
しかし本来浴油祈祷の作法は七日間を一区切りとして修法されます。これは『大聖歓喜天使咒法経』の中に、「浴油祈祷が七日間行えば心の中の願いは叶い、すぐに思うようになる」とあるからです。(なお、この部分は当山の『礼拝作法全』では割愛されています)
実際に浴油祈祷では最初の日に開白作法を行い、七日間の修法のあと、最後に結願作法が行われます。こうした開白結願といった作法がなく、また七日間に満たない当山の「華水供」は、そのような意味でも浴油祈祷の略作法です。
ですから大事なお願いには略作法である「華水供」ではなく、正式な作法である浴油祈祷にお申し込みになるのが良いでしょう。
浴油祈祷7日間▶大切なお願いをする時に申し込む
華水供祈祷1日間▶聖天様が霊夢に現れたり、礼拝所の厨子から現れたりしたら、その返答に申し込む
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